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06月15日-04号

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  1. 阿南市議会 2018-06-15
    06月15日-04号


    取得元: 阿南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-15
    平成30年 6月定例会 ┌───────────────────────────────────┐ │            平 成 30 年               │ │        阿南市議会6月定例会会議録(第9号)         │ └───────────────────────────────────┘◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇      平成30年6月15日(金曜日)午前10時    開議◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇議事日程(第4号)第1 市政に対する一般質問第2 承認第1号から承認第3号   第1号議案から第10号議案第3 第11号議案から第29号議案   ───────────── 本日の会議に付した事件日程第1 市政に対する一般質問日程第2 承認第1号から承認第3号     第1号議案から第10号議案日程第3 第11号議案から第29号議案   +++++++++++++出席議員(28名)  1番  陶  久  晃  一 議員  2番  武  田  光  普 議員  3番  沢  本  勝  彦 議員  4番  福  谷  美 樹 夫 議員  5番  福  島  民  雄 議員  6番  表  原  立  磨 議員  7番  幸  坂  孝  則 議員  8番  湯  浅  隆  浩 議員  9番  飯  田  忠  志 議員 10番  保  岡  好  江 議員 11番  平  山  正  光 議員 12番  住  友  進  一 議員 13番  仁  木  啓  人 議員 14番  橋  本  幸  子 議員 15番  喜  多  啓  吉 議員 16番  星  加  美  保 議員 17番  小  野     毅 議員 18番  横  田  守  弘 議員 19番  井  坂  重  廣 議員 20番  佐 々 木  志 滿 子 議員 21番  久  米  良  久 議員 22番  荒  谷  み ど り 議員 23番  奥  田     勇 議員 24番  住  友  利  広 議員 25番  山  崎  雅  史 議員 26番  林     孝  一 議員 27番  野  村     栄 議員 28番  山  下  久  義 議員   +++++++++++++欠席議員(なし)   ─────────────説明のため出席した者の職氏名 市長       岩 浅 嘉 仁 副市長      惠 来 和 男 副市長      西 田   修 教育長      新 居 正 秀 監査委員     古 山   茂 政策監      篠 原 明 広 政策監      水 口 隆 起 企画部長     井 上 正 嗣 総務部長     半 瀬 恒 夫 危機管理部長   倉 野 克 省 市民部長     長 田 浩 一 環境管理部長   細 川 博 史 保健福祉部長   米 田   勉 産業部長     松 田 裕 二 建設部長     條     司 特定事業部長   黒 木 賢二郎 会計管理者    大 川 富士夫 水道部長     多 田 和 洋 教育部長     桑 村 申一郎 消防長      川 原 和 秀 教育部理事    櫛 谷 友 己 企画部参事    松 内   徹 農業委員会事務局参事          西 尾 和 洋 秘書広報課長   荒 井 啓 之 人事課長     中 橋 俊 樹 財政課長     幸 泉 賢一郎 生活環境課長   小 川 裕 二 こども課長    川 端 浩 二 農林水産課長   松 江   剛 企業振興課長   山 下   公 学校教育課長   多喜川 広 伸 生涯学習課長   佐 坂 泰 資 学校給食課長   小 原 靖 秀   ─────────────議会事務局出席職員氏名 事務局長     青 木 芳 幸 議事課長     岡 部 仁 史 議事課長補佐   東 條 智 子 議事課主査    三 河 恭 普 議事課係長    天 川   晋  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(住友進一議員) おはようございます。 開議に先立ち、まず本日の議事日程を御報告申し上げます。 日程第1 市政に対する一般質問。日程第2 承認第1号から承認第3号及び第1号議案から第10号議案の計13件に対する質疑、委員会付託。日程第3 第11号議案から第29号議案の計19件に対する提案理由の説明、採決。 以上であります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(住友進一議員) これより本日の会議を開きます。 この際、諸般の御報告をいたします。 お手元に御配付のとおり、市長から追加議案19件が提出されておりますので、御了承をお願いいたします。 以上で諸般の報告を終わります。 直ちに本日の日程に入ります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(住友進一議員) 日程第1 市政に対する一般質問を昨日に引き続き行います。 9番 飯田議員。   〔飯田議員登壇〕 ◆9番(飯田忠志議員) ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い市政に対する一般質問をいたします。新生阿南飯田忠志でございます。 東京圏の転入超過が続いております。東京圏といいますのは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、この東京圏では転入者が転出者を上回る転入超過が11万8,000人に達しております。転入超過は21年連続でございます。東京圏への一極集中に歯どめがかかっておりません。東京都だけでは7万6,000人の転入で、ちょうど阿南市の人口そのままが1年間に転入していることになります。 本社機能を東京23区から地方に移した企業への税制優遇制度を導入しましたが、目立った効果は出ていません。政府機関地方移転も、文化庁を除き余り進んでいないようでございます。東京23区での大学の定員増を認めないとする新たな方針を打ち出したところでございます。 若者はなぜ東京へ、大都会へと流れていくのでしょう。阿南工業高等専門学校阿南工業高校を卒業して、阿南の地を離れていきます。東京への一極集中現象であります。阿南の人口減に直結している問題であります。地方創生の大きなヒント、起爆剤として、このたび阿南光高校が開校しました。この新しい高校開校に目をつけ、関連づけ、本議会の質問を組み立てて質問いたします。 阿南市の総合戦略について初めに御質問いたします。 阿南市のまち・ひと・しごと創生総合戦略によりますと、阿南市の人口ビジョンでは、2060年には4万6,500人規模にまで人口減少が想定されております。 そこで、長期的戦略を講ずることにより6万3,000人超まで減少を抑制するとの方針で阿南市の総合戦略を立てております。その戦略の大きな柱は、1つとして人口減少を抑える、2つとして人口減少に備える、この2つの視点で5つの基本目標を掲げております。 基本目標1、地域における安定した雇用を創出する、基本目標2、地方への新しいひとの流れをつくる、基本目標3、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、基本目標4、時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する、最後に基本目標5、未来の阿南市を見据え、地域創生を追及する、この目標達成のためこの議会があり、ここで今質疑が展開されようとしているところでございます。 本市戦略計画期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間であります。ことしと来年、平成31年度の2年を残すのみとなっております。現時点での5つの基本目標について、分析、検証を施し、今後の戦略の見解をお伺いします。 続きまして、阿南光高校開校についてでございます。 ことし4月に阿南光高校が開校しました。徳島初となる農工商が一体化した専門学校であります。全国でも珍しいとのことであります。地方の創生、再生にとって重要なのは高校であるという観点から質問をいたします。 学校の案内によりますと、6次産業化に対応した特色ある教育、物づくりを重視した教育、地元企業・大学等と連携した教育を行い、地域の未来を創造する力を育て、地域産業の振興に貢献する生徒を育てるとあります。 校歌を見てみますと、阿南市出身で阿南ふるさと大使であります大高 翔さんが作詞した校歌には、「竹は青々と」「竹は隆々と」など、阿南市特産の竹がぐんぐん育つ姿に生徒の成長を重ねたとなっております。第1次産業の可能性を大きく広げ、地域経済の活性化に役立ててもらうことに期待しているところであります。 ところで、阿南市には、阿南工業高等専門学校がございます。地域に密着したテーマで地域貢献に励んでおり、徳島大学には農学系学部が新設され、新産業を生み出す人材を育てようとしております。大学、高等専門学校、高校の持つさまざまな知的な資源、これをもっと地域に提供し、企業との連携を積極的に進める姿勢がなければ、存在意義が問われることになるでしょう。 これらの高等専門学校や高校が地域の課題解決に取り組むことにさまざまな意味合いがあります。それは、地域の再生、活性化であり、地域創生であります。単純に考えると、人口減少を抑えるに対しての解決策は、県外に出ていかなくて、地元阿南市に就職することであります。若者の地方からの流出を食いとめ、都会から呼び込むために、教育に負うところがあるように思います。 現在の日本社会では、若者の未就職や早期離職の問題が顕在化してきています。これら実態の背景としてさまざまな要因が考えられますが、その一つとして、学ぶことと働くことの関連づけへの希薄化が上げられます。地元の企業と学校、そして行政が連携して物づくりに取り組んでいくことが、阿南の創生に直結するのではないでしょうか。教育長としての御見解をお伺いします。 また、新規の企業誘致が大変厳しい状況の中、地域産業の振興と魅力度アップなど、ふるさと企業再発見に向かってどのような施策を展開しようとしているのでしょうか、御見解をお伺いします。 続きまして、中学校の部活のあり方についてでございます。 中学校教員の多忙の一因として指摘されている部活について考えてみたいと思います。 阿南第一中学校では、今年度新入生がちょうど100人入学しました。部活動種目として、バレー、野球、サッカーなど12種類の運動部と、吹奏楽、茶道、手話など6種類の文化部があり、それぞれに教員が顧問として主担任、副担任2名体制で割り振られております。 100人の生徒の部活動の加入状況ですが、全員何らかの部活に加入しており、スポーツ、運動部に9割、文化部に2割の生徒が加入し、1人で2つの部に入っている生徒もいるようでございます。生徒たちの部活動に対する期待も大きいようであります。 しかし、部活動をめぐる問題が相次いで提起されております。先生方の過労死ラインの目安である80時間を上回る長時間労働であります。疲れ切って、優先すべき授業準備や教材研究ができないのでは本末転倒であります。加熱しがちな活動に歯どめをかけ、ひいては教員の負担を減らすのを狙いとして、東みよし町の教諭が小中学校校長会に諮問し、校長会の答申を得て、中学校の部活動のあり方を見直し、この6月から実施しているようであります。 そこで、質問いたします。 ほとんどの教員は部活動の顧問についておられます。中には、競技経験のない部活動の指導を行っている教員もいるでしょう。やはりストレスの原因となると推測されます。状況はどうでしょうか。 そして、外部指導コーチについてであります。阿南第一中学校では、野球、相撲、柔道、体操、剣道、そして華道、茶道に地域住民による外部指導体制がとられております。他の中学校ではほとんどこの体制がとられていません。この外部指導コーチ体制取り組みに温度差があるように見受けられますが、どのように捉えておられますか。 私としては、部活動の教育的な意義は十分に評価し、理解しております。しかし、昨今の教員の勤務実態は、過労死ラインを超えていることに対し、働き方改革、また、働かせ方改革につなげていかなければ、教員の質の低下につながるおそれがあります。保護者も時代とともに変わってきており、同時に教師も時代おくれにならないように教師像を変えていかなければ、業務適正化や働き方改革は図れそうにないでしょう。 大学入試センター試験の廃止から大学入試改革が断行されます。義務教育も大きく変わることでしょう。ティーチングからアクティブ・ラーニングへ、主体は先生でなく、生徒が主体で、ラーニングが教育の本質との考えでございます。 部活動とは改めて何のためにあるのかを考えなければなりません。その指導は、教員じゃなければならないのでしょうか。中学校教員の多忙化の一因と指摘されている部活について、働き方改革の視点から、部活のあり方についてどのような方向性を打ち出していかれますか、教育長にお伺いします。 次に、林業行政についてでございます。 先月、5月に私は明谷梅林から山に入り、里山、そして奥の山へ森林の状況を見てきました。1山を越えるとちょうど加茂谷の民宿坂口屋に到達するような、このロケーションでございます。堂谷川に沿っての林道は、大雨のため、昔の木馬道(きんまみち)と私は言っているんですが、木馬道のいわゆる木材を切り出す林道は流され、荒れ放題で、岩場を歩く無残な光景であります。杉やヒノキを植樹しているものの、間伐や下草刈りができていないため、長く伸びたひ弱な線香林が目につきます。 もう一つ懸念されるのが、放置竹林が人工林に入り込んできている状況であります。杉、ヒノキは大きく育っているのに、伐採しないため、老木となって、老木では十分な二酸化炭素の吸収は期待できません。やはり伐採の時期が過ぎているのでございます。 いずれにしても、手入れ不足で放置されているような状態ということでございます。 ところで、この新庁舎において、木材を使っているところ、この議場です、それからあなんフォーラム、3階の議員控室入り口、そして4階、特別職室入り口などで、約85立方メートルの木材を使用していると聞いております。木特有の暖かみと安らぎを人々に与えております。 私は、この議場の木々の配列を大変気に入っておりまして、すばらしい設計であると思っております。この縦に入ったスリット状の木、それに対して横に配列されたこの竜のごとくアーチ状に高く上っております、この設計ですね。この縦と横のラインの出会いは、我々を上から見おろしているような温かい雰囲気を感じております。 もちろんこの木材は、那賀川流域の杉材を使っておるとのことでございます。特に、あなんフォーラム天井には構造用集成材が使われており、その強度と耐久性において、これから大きく伸びる建築資材であります。ただし、残念ながら県外で加工して、取り寄せたとのことでございます。産業としてすばらしい潜在力を持っております。この林業行政についての取り組みと今後の方針について質問いたします。 このパネルを見ていただきたいと思います。 これは、間伐事業の実績でございます。平成27年、平成28年、平成29年、3年間の間伐の量を調べていきました。 まず、平成27年度、切り捨て間伐でございます、山にその状態で切り捨てて、そこへ放っておくと、これが約100ヘクタールございます。そして、平成28年度は60ヘクタール、平成29年度も約60ヘクタールということで、大きく間伐の実績が下がっております。こういうような切り捨て間伐におきまして、なぜ間伐面積が激減しているのか、それは間伐を進めるには境界の明確化が必要であります。所有者の高齢化や相続の関係で難しくなっているようでございます。 続きまして、間伐を搬出して使われる搬出間伐ですね、それが平成27年では16ヘクタール、平成28年が14ヘクタール、これも下がってきております。もちろん木材の立米数にしても、平成27年は1,980立方メートル、それから平成28年が1,800立方メートル、平成29年度が1,700立方メートルという状態で搬出間伐がされております。 この1,700立方メートルの使用先を調べてみました。1,700立方メートルの使用先は、一般の製材関係が6%、これは阿南市と那賀町の製材に行っている。それから、小松島にある合板工場で27%使われてます。それと、MDF用チップ工場で10%、これは那賀町がメーンでございます。それから、バイオマス発電所、これが57%、これはもちろん当然阿南市でございます。 この合板工場とかMDF用工場が小松島とか那賀町で活発に展開しておりますが、ぜひ阿南市も、土地の半分は山林でございますので、ここに目を向けていただきたいところでございます。 そこで、質問いたします。 境界確定や台帳整備について、その現状をお伺いします。 それと、間伐材の積極的な利活用に取り組んでいくべきではないでしょうか。 次に、2024年度から導入の森林環境税は、住民税の上乗せという形で課税する新税であります。課税に先行して、平成31年度から森林環境譲与税が各自治体へ譲与されます。県南には日和佐、海部、阿南、木頭の4つの森林組合がございます。行政と森林組合の連携は今以上に重要になってくると思います。間伐や人材育成、担い手の確保は、喫緊の課題として、この税を契機にクローズアップされてきます。その対応が急がれます。しっかりとした対応が求められます。本市としてどのようなプランを立てて進めようとしているのでしょうか。 阿南市は、那賀町、美波町、牟岐町、海陽町、1市4町の定住自立圏を組んで県南の地域活性化に取り組んでおりますが、この間伐材を利用した産業振興地域振興に目を向け、雇用創出に結びつけていくべきであります。阿南工業高等専門学校阿南光高校など、研究分野バックアップ体制は十分に整っております。御所見をお伺いします。 以上で初問といたします。 ○議長(住友進一議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) おはようございます。 本日も一般質問を通じまして御審議いただきますことにお礼申し上げます。 それでは、飯田議員の御質問にお答えいたします。 阿南市まち・ひと・しごと創生総合戦略についての御質問にお答えいたします。 本市では、阿南市人口ビジョンで定めた戦略人口を確保するため、平成28年3月、あなん「地域好循環」総合戦略を策定し、人口減少抑制人口減少への準備に特化した施策に取り組んでおります。本戦略では、豊かな自然と調和した産業都市として持続可能な発展を進めることを基本方針とし、5年後の目指すべき姿を実現させるため、国が推奨する目標に本市独自の目標を加えた5つの基本目標を掲げ、具体的施策の展開を図っているところでございます。 その中で、地方への新しい一つの流れをつくる取り組みでは、UIJターン促進事業や首都圏の大学生との交流事業に加え、平成29年度から市役所に移住コーディネーターを配置し、移住・定住施策を積極的に推進した結果、市外、県外からの移住者数は平成27年度からの3年間で894人と、県内他市を大きく上回る実績を上げることができております。 また、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる取り組みでは、平成27年度からの3年間で、阿南de愛隊等婚活イベントで誕生したカップルのうち13組が成婚に至っており、放課後児童クラブ数を18から29に拡充し、子供の医療費助成の対象年齢を18歳まで延長するなど、出会いから子育てまで一貫した少子化対策を講じているところであります。 このように、基本目標に関連づけた施策につきましては、個々に設定した重要業績評価指標、いわゆるKPIを既に達成できているものであり、人口減少の抑制に一定の成果を上げることができており、また、人口減少時代に備えてどう行政サービスを維持し、効率のよいまちづくりを進めていくのかについて、種々検討を行っているところでございます。 しかしながら、出生数より死亡数が上回る、いわゆる人口の自然減に加え、転出者数転入者数を上回る社会減が続いており、この3年間で2,000人近くの人口が減少いたしました。この減少率のまま、今後も人口が減り続けますと、目標とする2060年の戦略人口の達成が難しい見通しとなっております。人口減少対策の効果発現には一定の期間が必要でありますが、依然厳しい現状に置かれていることに鑑み、危機感を持って、引き続き各分野における施策を有機的に粘り強く展開していかなければならないと考えております。 人口がふえた減ったと申しましても、徳島県内自治体同士で人口の奪い合いをしておるという側面がありまして、これを喜ぶことはできないわけでございます。県全体の人口が減っておる、赤ちゃんの数も減っておると、全体の人口をふやしていくためには、晩婚化とかさまざまな問題を解決していって、できるだけ成婚率を上げて、新しい家族構成をふやしてもらうというのがどうしても必要になってくるわけでございます。 国におきましては、今首都圏だけが人口増で、大阪府は人口が減っておりますし、鳥取県の県内人口56万1,000人、松山市は市だけで51万人おります、岡山市は72万人と、市と県がこれだけの実態を持っておりますと、都道府県制度というものを考えなければいけないのではないかというのが数年前から総務省でも当然議論として出ております。ですから、今憲法改正云々言われておりますけれども、この都道府県体制につきましても、国の形をどう変えていくのかが、私はこれから俎上に上ってくるのではないかと思います。 最後に、蛇足でございますが、東京への大学生の集中を避けるということでございますけれども、どうしても伊藤博文の時代から青年には首都病があると、一度都へ行ってみたいというのが日本人にはあるわけですが、郊外に大学のキャンパスを移転しましたのが、また都心に回帰してますね。どうしても一遍東京へ行ってみたい。 それからもう一つは、学業もするんだけれども、アルバイトをしたいという学生が非常に多いんです。ですから、ある私立大学が数年前に東北へ分校を開きましたが、二、三年で撤退しました。そのまちではアルバイトするところがない。それが悪いと言っているんじゃないんですよ。学業しながら働くこと、そういう今の若者の心理でございますから、これを解決していくというのは、深層心理の中まで踏み込んでいかなければならないということで、大変難しい問題だと思っております。 阿南市は、阿南、那賀、海部郡、この1市4町でちょうど今10万3,000人でございます。この10万3,000人の固まりを何とか維持していくと、こういうことで南阿波定住圏を確立しておりますので、その面でも細かい配慮をしていきながら、この人口定住を図っていくように努力を傾注してまいりたいと思っております。 あとの御質問につきましては、教育長並び担当部長からお答え申し上げます。 ○議長(住友進一議員) 新居教育長。   〔新居教育長登壇〕 ◎教育長(新居正秀) 私は、阿南光高校の開校を誰よりも祝う一人でございます。といいますのも、平成28年7月に新設高校校名候補選定委員会の委員長に就任しておりまして、生徒や教職員が誇りや希望を持てる、県民に親しまれ、愛される、新しい高校の教育内容にふさわしいものであるという視点で、応募総数334点から慎重審議の結果、阿南光高校が最もふさわしいと県教育委員会に推薦した経緯がありまして、4月のすばらしい船出にほっとしているところでございます。 なお、高校名に光がついておりますのは、山口県立光高校、それと阿南光高校の2校でございます。そもそも阿南工業高等学校新野高等学校を統合再編したわけです。アンケートの中には、阿南総合技術高校とか、阿南科学技術高校阿南黎明高校等々、たくさんの作品が応募されたわけですが、光のまち阿南をうたっておる本市にとりましても、阿南光高校というのがいいだろうということで、委員会全会一致で県教育委員会に推薦させていただいたという経緯がございます。 それでは、飯田議員の御質問に順を追って御答弁いたします。 まず、阿南光高校の開校がもたらす阿南の創生への期待について、私の所見を述べさせていただきます。 本年4月に阿南光高校が開校いたしました。生徒が常時学ぶ宝田キャンパスと実習活動を行う新野キャンパスの2キャンパス制となり、徳島初の農工商が一体化した6次産業化を目指す教育の創造に当たるとのことであります。まことに喜ばしいことだと思っております。 阿南光高校などの専門高校の役割は、職業人としてのスペシャリストを育成するということであり、企業、学校、行政、地域、生徒、家庭が将来を見据えてつながっていくことが、非常に大きな意義があることと考えております。年度初めに御挨拶に来られました儀宝校長先生からは、光高校の使命は、地域の未来を担う人を育てることに尽きるという力強いお言葉をいただき、阿南光高校は阿南の創生に大きな役割を果たしていただけることを確信した次第でございます。 教育委員会といたしましては、直接的に所管する学校ではございませんが、今までと同じように出前授業や体験入学、バイテク応用のイシマササユリの保護活動等を通しての連携に加え、プラスワンの何かをともに考えることができたらと期待が膨らんでいるところでございます。 次に、中学校の部活動のことについて順に御答弁申し上げます。 まず、競技経験のない部活動の指導を行っている教員の割合はどれぐらいなのかということでございますが、学校の運動部活動は、生徒の多様な学びの場として教育的な意義、成果は大きいと考えております。しかし、今日の激動する社会状況の中、教育等にかかわる課題も複雑化、多様化し、学校や教師だけでは解決することができない課題もふえております。 とりわけ少子化が進み、運動部活動においては、勤務する学校の部活動に全て競技経験のある教員がそろうということは困難な状況であります。顧問のうち、担当している部活動の競技経験がない者が全国的にも多くなっておりまして、徳島県においてもその割合は約40%、阿南市においてもほぼ同程度となっています。 本市内の学校においては、部活動は学級や学年を離れ、生徒と密接に交流できる重要な場であるとの認識のもと、日々の部活動において生徒と一緒に汗を流し、励まし合い、高め合っていく活動を通して、担任や保護者とは違う面での触れ合いができるなど、授業とは異なる人間関係や生徒理解を深めていただいておるところでございます。 今後も、各校の実情に応じまして、県教育委員会の指導を仰ぎながら、状況に合わせた指導をしてまいりたいと考えております。 次に、外部指導コーチ体制取り組みに温度差があるんじゃないかということでございますが、先ほど御説明させていただきましたように、生徒の多様な学びの場として部活動が果たす教育的な意義や成果は大きいと考えております。しかし、中学校の指導現場では教員の部活指導への負担が問題になっており、このような実態に応じた対応策が必要であることは言うまでもありません。 近年、それらへの対応策として外部指導員を積極的に導入する学校も見られます。本市におきましても、御質問にありました阿南第一中学校のほか、新野中学校、那賀川中学校、福井中学校、羽ノ浦中学校の4中学校において、外部指導者の方に運動部において、教員の技術指導の補完を行うため、御協力いただいている状況でございます。 しかし、本市の外部指導員は、各校で専門の競技経験者がいないということで、学校の保護者であった方や競技経験者には不定期にお手伝いしていただいているというのが実情でございます。それぞれの方も勤務されておりますので、部活動運営の全てを委託するというわけでもございません。 全日本中学校長会の2017年度の報告によりますと、外部指導者を導入してよい効果が出ておるという反面、改善点があると答えている校長も多いのです。それは、外部指導者は短期間での結果を求められるため、学校の方針と衝突することがある。もう一つは、指導力などに問題がある。こういう理由から、まだ一歩全国の中学校の校長会としては全面的に踏み出せないという実情があるわけでございます。外部指導者は、今申しましたように学校の教育目標や教育方針について十分に理解していただいた上で、また、部活動の方針も確認した上で活動していただきますよう、今後も指導してまいりたいと、このように考えております。 終わりに、働き方改革の視点から部活動のあり方についてどういう方向性を出しておるかということでございますが、学校の運動部活動は、何度も申し上げておりますように、興味、関心のある者が参加し、顧問の指導のもと、学校教育の一環として行われてきました。また、体力や技能の向上を図る目的以外にも、違う年齢、下級生、上級生がそういう交流の中で、生徒同士や、生徒と教師等との好ましい人間関係の構築を図り、それが学習意欲の向上や自己肯定感、責任感、連帯感の涵養に資するなど、生徒の多様な学びの場として教育的な意義、成果は大きいと考えております。 各中学校におきましては、各校区の実情に応じた部活動のあり方に関する方針の検討もなされ、阿南市においても本年9月を目途に、阿南市部活動のあり方に関する方針を策定すべく、現在、調査検討を実施しております。実際に各校の部活動の実情は、基本的には平日約2時間程度、休日には3時間程度の練習を行っているという状況でありまして、なお働き方改革の視点においても、教員や生徒の過重負担とならないよう、実態に合わせて作成された指導方針に基づき、複数顧問制を取り入れたり、土日のうち1日は休養日にするなど、休養日の設定を工夫するなど、各校の創意工夫によりまして教員の負担軽減を図っていただいている最中でございます。 教育委員会といたしましては、国、県の施策や他市町村の取り組みを参考にしながら、部活動の指導を含め、校長が適切に教員を管理、監督し、総合的に学校の業務改革が図られるよう、今後とも指導を行ってまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(住友進一議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関する御質問に順を追って御答弁いたします。 まず、地域産業の振興と魅力度アップなどのふるさと企業再発見に対する施策についての御質問に御答弁申し上げます。 現在、従来型の企業誘致による地域振興が困難になりつつあり、少子高齢化による若者の労働力の減少は、各自治体において喫緊の課題とされております。 阿南光高校は、6次産業化に対応した特色ある教育、物づくりを重視した教育、地元企業・大学等と連携した教育を行い、地域の未来を創造する力を育て、地域産業の振興に貢献する生徒の育成を目指して開校されました。このようなことから、本市の未来を担う若者の育成による技能、労働力は、今後の地元企業の振興と地域経済のさらなる発展につながるものと期待されております。 その若者を確保するためにも、本市において大半を占める中小企業の魅力をアップし、若者のふるさと企業の再発見につなげることにより、若者世代の定住を図り、市民が未来に希望を持つことができる持続可能な発展を進めていくためにも、中小企業事業者が元気に活動できる環境を整える仕組みづくりが必要であります。 そういった観点から、昨年10月に阿南市中小企業振興基本条例を制定したものであり、中小企業の振興を市政の重要な課題と位置づけ、地域社会が一体となって中小企業の振興のための施策を推進し、地域経済の発展を図っていく所存でございます。 次に、間伐面積の減少と境界の明確化及び台帳整備について御答弁を申し上げます。 まず、間伐面積についてでございますが、阿南市の間伐面積は、平成27年度115ヘクタール、平成28年度74ヘクタール、平成29年度69ヘクタールと年々減少しております。阿南市森林組合によりますと、作業地の面積は同年並みの水準を確保しているものの、作業員の不足によりその面積の間伐を行うことができなくなってきているとのことであります。 また、現在、阿南市はもとより、全国的にも山林におきましては、境界が不明であること、不在森林所有者の増加、担い手の不足、木材価格の低迷、路網が整備されていないなど、さまざまな要因により間伐実施面積は減少傾向にあります。特に、山林境界が不明であることは、森林所有者の間伐施業実施の意欲低下を招いている現状がございます。そのため、本市では、森林整備地域活動支援交付金事業を活用し、平成21年度から境界の明確化事業を行い、平成29年度からは当該事業に市費の上乗せ交付金制度を設け、山林境界の明確化に取り組んでいるところでございます。 また、林地の台帳整備につきましては、本年度、林地台帳システムを整備し、森林の土地の所有者や林地の境界に関する情報などを当市にて一元的に取りまとめ、森林組合や林業事業体等、林業の担い手による森林施業の集約化を進めてまいりたいと考えております。 以上のような事業や台帳システムを活用することにより、今後、さらに森林境界の明確化を加速させることで間伐施業の推進につなげ、森林の適切な保全に努めてまいりたいと考えております。 続きまして、森林環境譲与税への対応について御答弁いたします。 森林環境譲与税の活用方法、活用計画につきましては、現在、国、県と検討を重ねているところであり、今年度中には活用方法や活用計画を取りまとめる予定となっております。 具体的には、市が管理を行う新たな森林管理システムをもとに、市として行う間伐や人材育成、担い手の確保などの取り組みを検討しているところでございます。 森林には、災害を防ぐ国土保全機能や水資源を確保する水源涵養機能、温室効果防止につながる二酸化炭素の吸収固定機能等があります。森林環境譲与税による事業実施により、森林資源の適切な整備を推進し、森林の持つこれらの公益的かつ多面的機能がより一層発揮されますよう取り組んでまいりたいと考えております。 最後に、間伐材を利用した地域産業振興に着目し、雇用創出に結びつけていくべきとの御質問に御答弁申し上げます。 阿南市において、合板・MDF工場は存在していますが、県の事業による体質強化計画に指定されていないため、阿南市森林組合より出荷できていない状況であり、このため報告には上がってきておりません。 一方、南阿波定住自立圏共生ビジョンにおいては、竹資源等有効活用推進事業として、阿南市では竹パウダーや竹チップ等の竹資源の有効活用、那賀町では木質バイオマスの有効活用を具体的取り組みとし、放置林、放置竹林解消とともに、新たな雇用の創出を事業効果として展開しているところであります。 御提案いただきました件の間伐材を利用したさらなる産業振興につきましては、国や県の各種事業等の活用や、全国の自治体の参考事例並びに先進事例について調査等進めてまいりたいと考えております。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○議長(住友進一議員) 9番 飯田議員。   〔飯田議員登壇〕 ◆9番(飯田忠志議員) ありがとうございました。 総務委員会で行政視察をしてまいりました。荒川区の荒川区民総幸福度(Gross Arakawa Happiness:GAH)、この活用について勉強してまいりました。このGAHは、ブータンでは幸せという意味であります。GAHの結果は行政にフィードバックされ、具体的活用として政策の企画立案、検証ツールとして、また、人材、組織力向上のツールとして反映されるようになってきているとの説明でありました。 荒川区の日暮里の駅におり立って目にしましたのは、ヤマブキの一枝を持つ少女と狩りをする武士の騎馬像でございました。この騎馬像に次のような歌が歌われておりました。「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」、若き日の太田道灌が狩りの途中で雨に遭い、1軒のあばら家に立ち寄り、みのを借りようとしました。しかし、少女は無言でヤマブキの一枝を差し出し、道灌は怒って雨の中を帰りました。その後、家臣から、少女は「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」という古歌に寄せて、みの一つない貧しさをヤマブキに託したのでしょうと聞き、おのれの無学を恥じ、歌道に励むようになったと言われております。 この視察におきましては、議会事務局を初め大勢の職員から熱烈歓迎で出迎えられ、冒頭、西川区長の御挨拶もいただきました。地方と大都会東京とのウイン・ウインの関係で連携強化を図っていくことの重要性を感じた視察でありました。 荒川区が目指すもの、これは幸福実感の向上と最大化で、健康、環境、教育、そして経済的な豊かさをプラスにして、心の豊かさがなければ、この取り組みの意義はないと思った次第でございます。この心の豊かさに大きな役割を果たすのが、文化への取り組みでしょう。生活、健康面など、何不自由なく充実して満足であっても、幸せであるとは限りません。荒川区の幸福を政策の基本にした取り組みを直接お聞きしましたことは、大変参考になりました。 以上、このたびの質問に当たり、資料、データを用意してもらいました。また、丁寧な説明をしていただきました。そして、理事者の皆様には誠意ある御答弁に感謝申し上げ、全ての質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(住友進一議員) 議事の都合により10分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午前10時53分    再開 午前11時 3分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○議長(住友進一議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 20番 佐々木議員。   〔佐々木議員登壇〕 ◆20番(佐々木志滿子議員) 議長の許可をいただきましたので、ただいまより市政に関する一般質問を通告に従い行ってまいります。 まず、市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。 特産品の竹を生かす取り組みについてであります。 宝の山推進事業のことですが、これは初日の沢本議員の代表質問でも紹介されておりました。平成28年度からこの事業は始まりましたが、宝の山推進事業が3年間で終了するようですが、竹を生かした事業が大きな成果を出しています。 宝の山再生推進業務委託の内訳では、放置竹林ヘルパー事業で作業道の路網整備が進んでいます。 また、タケノコ生産技術向上事業では、実験林を借り上げ、無肥料・早生栽培による、女性でも管理できる竹林整備に取り組んでいます。 次に、タケノコ新製品開発事業では研究開発に取り組み、穂先タケノコをペースト状に加工したドレッシングをレストランで利用し、薬膳料理として大変人気となっています。ペーストは、ほかに病院でも利用されているそうです。 そして、経済価値のない穂先の下部を利用した和紙、竹紙は、このたび本年10月19日から25日、イタリアのトリノでジャパンウイークというのが開かれますが、そこに吉野川市の太鼓の楽校というグループが出演いたします。そこで、竹紙からつくった紙子を着て演奏するということです。この紙子は、これが竹紙で、沢本議員も紹介されていましたが、このタイプの竹紙を紙子に使おうということが進んでいます。これは、もんで、絞って、藍染めを施しているような加工でしょうか。そして、この紙の大きさで衣をつくる。型枠が非常に難しいので、こちらではまだすけず、これは多分本家高知ですいてもらったものと聞いております。 ほかにも、これははがきですね、市長もよくはがきを使われると思います。また、これは名刺になっております。こういう名刺をまた市長もいずれ使っていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 これは、パラリンピックのデモンストレーションとして行かれるわけですね。そして、藍染めで12着つくりますが、本番のパラリンピックでは1,500枚程度必要になるということです。この太鼓の楽校がトリノに行かれるというのは、市長も御存じのことだと思います。 また、阿南工業高校と新野高校の平成31年度3月の卒業証書は竹紙を使用するということが決まっていると聞いております。 そしてまた、阿南工業高校の竹パウダーの培養トイレが県のスーパーオンリーワンハイスクール事業や、高校生技術・アイデアコンテスト全国大会で最優秀賞を受賞し、この秋のイタリアのトリノのジャパンウイークにもその竹紙のたくみとして阿南工業高校が参加をすると。ブースを2つ用意して、パウダーやぽてっとライト、また、紙のことについてイタリアで活動すると。聞いたところによりますと、竹紙とほかの繊維を張り合わせたら非常にいい風合いのものになって、それが皮のように使えると、それでイタリアに行って、向こうのデザインでバッグを共同製作するということをプレゼンして選ばれたと。そういういきさつで行かれるそうです。今一生懸命イタリア語の練習をしているとも聞いています。 また、県立阿南支援学校では、今年度から、学校が借りた竹林から竹パウダーを製造し、パウダーで給食の残渣を堆肥化させ、学校の農園で肥料として活用します。また、トイレの便座は生徒らが木工授業で製作しており、災害発生時は避難所になっているため、この竹パウダーを簡易トイレに使用することになります。伐採した竹からいつでもパウダーがつくれるため、備蓄は不要ということであります。 竹パウダートイレは、羽ノ浦公民館での講演の評判がよく、本年7月8日、春日野地区でも8時半から講演予定となっています。竹パウダーを用いると発酵作用の効き目が早いため、鳴門の漬物屋さんから使用したいとの問い合わせも来ており、また、竹チップについても持続可能な燃料としてボイラー燃料に使用したい旨の申し出が来ているとのことです。 このほかにも、全部で十五、六程度の宝の山の商品開発が進んでおると聞いております。「竹隆々」、「竹青々」、こういう名前の商品もお菓子で開発が進んでおりました。 事業推進主体でありますNPO法人竹林再生会議によると、こういった情報は全て公開するとのことです。現時点では、補助事業の恩恵を受けているのが県立高校2つとなりますが、私はこれは阿南市民に還元していく、阿南市民が恩恵を受けるのがいいんじゃないかと思うんですね。必要な方がこの情報を聞けば、ビジネスチャンスにつながり、阿南市の新たな産業に結びつく可能性があると考えます。市の事業で成果が出ている取り組みであれば、一度関係者の話を公の場で聞くことができるような機会を設ける考えはないでしょうか。 活竹祭というのがありますね。あそこで特設ブースなどを設けて、阿南工業高校と支援学校の成果の発表の場、NPOと一緒にしたらこれは楽しいことになると思うんですが、いかがでしょうか。また、議会で聞くというのもいいと思います。議会の皆さんにも聞いていただけたらよいのではないでしょうか。 次に、2点目、環境行政についてお尋ねいたします。 ごみの飛散防止について。 ごみ収集日に出されたごみについては、分別指導員に、分別だけではなく、飛散防止の指導をするよう、これまでたび重なる質問をしてきました。 1点目、指導回数、指導内容の内訳について、4月と5月の月及び日ごとの業務実績はどうなのか。新年度になり、指導状況の変化はどうなのか、以前の状況とあわせてお伺いします。 2点目、分別指導員から市民への指導、説明について、分別、飛散防止、それぞれどのような方法をとっているか。特に飛散しやすい場所と、その場所の指導はどうなっていますか。 3点目、地域の要請による分別教室の開催を、要請を待たずに市民へ積極的に呼びかけ、啓発していくという考えはありませんか。 4点目、指導員の巡回車に環境パトロールの車のような表示をしてはどうでしょう。これは以前から申しておりますが、指導員の業務内容が市民にわからないようでは、例えば、資源ごみを抜き去る不審者と思う人さえいるかもしれません。分別指導員というのは、職員名簿にもきちんと載っている正式な業務です。ごみの飛散防止の啓発につながる、市民に伝わると思いますので、お考えをお聞かせください。 次、竹パウダーの利用については取り下げます。 3番目、防災行政について。 橘町の公民館移転についてお尋ねします。 橘町の公民館は、堤防の外に位置するため、津波防災拠点としての役割はなきに等しい、そう感じるところです。 これは阿南市の津波防災マップですね。ここですね、この向きになりますが、橘町は見てわかるようにほとんどの地域が紫色の浸水深で、薄い紫が3から5メートル、濃いところが5メートル以上になっておりますが、橘町の公民館はここにあるんですね。6メートル強の津波が来ると言われております。ですから、今はちょっとの津波でも、警報が出たらできるだけ高いところに逃げなさいということで、ここは拠点には全くなりません。町内からは、今後の課題として、継続的かつ前向きに公民館移転を検討していただきたいとの陳情も出しておりますが、この件について市はどう考えているかをお伺いしたいと思います。 次に、竹パウダートイレについて。 防災用に備蓄するトイレの数とその根拠を教えていただきたいです。市が備蓄するトイレの数では、長期的な避難生活では到底足りず、汚物処理や悪臭等の問題も出てくるのではないかと懸念します。竹パウダートイレは、消臭効果があり、使用後は堆肥として活用でき、焼却処理が不要ということで防災用トイレに適しています。竹パウダートイレを防災用トイレとして備蓄し、自主防災組織から広めてはどうでしょう。 4番目、人権問題についてお尋ねします。 #Me Tooという運動が広がっています。職員のセクハラ研修についてお尋ねいたします。 政府は、このたび、中央省庁の幹部職員にセクハラ研修の受講を義務化いたしました。セクハラというのは、セクシュアルハラスメントというのが正式です。 1点目、阿南市のセクハラ研修の実施状況についてお尋ねします。過去3年間の年度別の受講対象者、人数、研修回数、研修内容はどうなっていますか。 2点目、事例や問題点を知り、自分が加害者にならないことはもちろんですが、他者の加害行為に気づき、阻止する力も幹部には求められています。セクハラだと言いにくい状況での対応は困難でありますが、それゆえの対応策の研修はできているのでしょうか。対応策というのはその場のこと、その後のこと、どういうふうに声をかけるのか、どういう手順で進めていくのか、被害者の心理をどうしていくのか、これは専門家を交えたきちんとした研修が必要になると私は思います。 そして、阿南市職員のセクハラ発生件数を伺いたいと思います。 次に、教育行政について。 放課後子ども教室について。 先日、文教厚生委員会で静岡市の放課後子ども教室を視察いたしました。阿南市は、学童保育、児童クラブばかりで、放課後子ども教室はないのですが、徳島県にお聞きしましたら、徳島県は49教室、47の小学校で行われており、40%以上の学校で行われているというのが文部科学省のデータにありました。 この放課後子ども教室は、児童クラブに所属している児童も含め全校生徒が、地域とPTAが連携し、遊びやスポーツ、また、宿題ができるのは非常によい制度だと感じました。児童クラブの児童数増加に伴い、新設に苦慮している校区について、このような制度に取り組んではどうでしょうか、お伺いします。 2番目、学校給食の取り組みについて。 文教厚生委員会の視察では、静岡市のほかに静岡県袋井市の中部学校給食センターも訪問しました。センターでは地産地消に力を注ぎ、地元産を利用するため、調理可能な食数6,000食を2つに分け、別々の献立による給食を提供しています。その結果、農業振興にもつながることとなっています。阿南市の学校給食では、地元食材の利用状況はどうなっていますか。品目、利用回数等、お伺いします。 2点目、献立の分割。 献立を分割することにより、より多くの地元食材を利用できるようにできないでしょうか。 3点目、学校給食が地元農業の振興へつながるよう考えていただけないでしょうか。 6番目に、保健・福祉行政についてお尋ねします。 児童虐待防止ですが、阿南市の状況はどうなっていますか。昨日の奥田議員の質問で、私が聞こうと思っていました発生件数及び内容、虐待相談の件数をお答えいただきましたので、私は警察、病院との連携が必要となった件数と、その過去3年間の推移を伺いたいと思います。 今、相談件数と発生件数というのはイコールなんです。同じようにカウントされてます。そして、年々ふえているというのがわかりました。 2点目、虐待の増加傾向の背景についてどう考えていますか。 3点目、虐待防止のため、被害者である児童、そして加害者となってしまう家庭内の大人、年の離れた年上の子供とか、事件でもかわいい子供の写真がニュースで流れます。こうやって家族で仲よく子供も愛されていた時期があったのに、親もそういう子供を愛していた時期があったのにと、なぜそうなってしまうんだろうと私はいつもその背景を考えるんです。その支援策及び効果についてどう考えていますか。 以上、初問とさせていただきます。御答弁によりまして、再問をさせていただきたいと思います。 ○議長(住友進一議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 佐々木議員にお答え申し上げます。 私からは、児童虐待防止についてでございます。 警察、病院との連携が必要となった件数でございますが、阿南市要保護児童対策地域協議会が実施する個別ケース検討会議の中で、警察、病院に連携を行った件数につきましては、平成27年度が検討会議66回のうち、警察13件、病院14件、平成28年度は検討会議60回のうち、警察17件、病院13件、平成29年度は検討会議41回のうち、警察9件、病院15件となっております。 次に、虐待の増加傾向の背景についてでございますが、核家族化が進み、近くに支援者や協力者がいないため、子育ての協力が得られず、結果子育てに疲れてしまい、保護者自身が精神的に不安定になったり、身体を壊してしまうことにより虐待につながるケースが考えられます。 また、児童虐待の防止等に関する法律第5条の児童虐待の早期発見や同法第6条の児童虐待に係る通告等が市民の方々に浸透し、今まで水面下で苦しんでいた児童が通告によって表面化したことが背景にあるのではないかと考えております。 次に、虐待防止のための支援策でございますが、阿南市要保護児童対策地域協議会の調整機関として、関係機関と常に連携を図りながら、必要な情報の共有や情報交換を実施し、要保護児童の適切な支援を行っており、育児疲れ等の保護者には子育て短期支援事業や養育支援訪問事業等を紹介し、育児ストレスの解消を図っております。 また、平成29年5月から、こども相談室に相談員直通電話を設置し、直通電話での電話相談も開始しており、一人で悩まず、いつでも相談できるところがあるという安心感を保護者の方々に持っていただけるよう努めております。 今後とも、児童虐待、養育困難、不登校、非行、障害などで支援を必要としている児童に対して、関係機関と連携強化を図り、本市の子供たちのかけがえのない命を守っていきたいと考えております。 私の答弁最後でございますが、昨日の夜に「広報あなん」7月号の市長通信を書きました。その中に、この児童虐待のことも触れているんですが、先ほど本会議前に佐々木議員の御了解をいただきまして、私は名刺入れに新聞の記事を入れておりますので、ちょっとお時間をいただきまして、ぜひ阿南市議会の議事録に載せていただきたく、あの女の子の文書を読ませていただきたいと思います。お許しいただきたいと思います。 5歳の船戸結愛(ゆあ)ちゃんの大学ノートに書いた言葉であります。捜査員全員が涙を流し、私は警察はよくこれを発表していただいたなと思っております。大変市長として勝手でございますが、文章を読ませていただきます。 「もうパパとママにいわれなくてもしっかりとじぶんからきょうよりもっともっとあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください おねがいします ほんとうにもうおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできてなかったこと これまでまいにちやってきたことをなおします これまでどれだけあほみたいにあそんでいたか あそぶってあほみたいなことやめるので もうぜったいぜったいやらないからね ぜったいぜったいやくそくします」 5歳の少女の覚えたての文字でございます。二度とこういうことがあってはならないということを議員の皆様とともに誓い合いたいと思います。 あとの答弁は各部長からお答えさせていただきます。 ○議長(住友進一議員) 井上企画部長。   〔井上企画部長登壇〕 ◎企画部長(井上正嗣) 人権問題に関する御質問に御答弁申し上げます。 御承知のとおり、セクシュアルハラスメントは、個人の尊厳や人権を不当に傷つけ、場合によっては心身の健康を害し、働く権利までも奪う人権侵害であり、このことが職場環境の悪化を招き、公務能率や市民サービスの低下にもつながる重大な問題であると認識しております。 本市におきましても、平成11年に職場におけるセクシュアルハラスメントの防止に関する要綱を定め、職場のハラスメントに関する相談窓口を設置して、広く相談を受け付けることとしております。 また、これまでにもハラスメントに関する研修会や人権問題研修を開催するなど、事案発生の未然防止に向けて取り組みを実施してきたところでございます。 まず、御質問1点目の過去3年間における年度ごとのセクハラ防止のための研修の受講対象者、人数、研修回数及び研修内容についてでございますが、平成27年度につきましては、ハラスメント研修の実績はございませんでしたが、女性の人権やDV被害のほか、身の回りの人権に関するテーマを取り入れた人権問題研修を全職員対象に実施し、600人が受講いたしました。 平成28年度につきましては、全職員を対象にコンプライアンス研修を実施し、法令遵守と公務員倫理について学ぶことで、職場秩序の維持と服務規律を徹底し、公務員としてふさわしい高い倫理観の醸成を目指して行いました。受講者は539人でございました。 平成29年度につきましては、全職員を対象にハラスメント研修を実施し、508人が受講いたしました。 なお、本年8月に、全職員を対象に実施する予定の人権問題研修におきまして、セクシュアルハラスメントに関するテーマを取り入れる計画で準備を進めております。 次に、他者の加害行為に気づき、阻止するために、幹部職員にも対応策を学ぶ研修を実施しているかとの御質問でございますが、セクシュアルハラスメントを含めたあらゆるハラスメントをなくすためには、職員一人一人が公務員としてふさわしい倫理観、人権感覚を持つとともに、お互いを尊重し、相手の気持ちを思いやることのできる風通しのよい職場づくりが欠かせないことから、その責務を担う管理監督者を対象に研修を実施することは大変重要な意義があることと考えております。 先ほど御報告いたしました過去に実施した研修のうち、昨年10月に実施したハラスメント研修では、職員同士、また、上司から部下に対して日常業務の中で注意が必要であるさまざまなハラスメントの定義、概念及び行動規範を習得するため、事例の紹介やグループ討議を交えて、職員とのかかわり方、姿勢等、その対応方法を学習したところでございます。 今後におきましても、機会を捉えて職員研修や相談に関する周知啓発を行い、職員一人一人が自分自身の行動を再点検するとともに、意欲を持って働き続けることのできる職場環境の確保に努めてまいりたいと考えております。 最後に、過去3年間におきまして、本市の職員が関係するセクシュアルハラスメントの報告はございませんでした。 以上、御答弁といたします。
    ○議長(住友進一議員) 倉野危機管理部長。   〔倉野危機管理部長登壇〕 ◎危機管理部長(倉野克省) 防災行政についての御質問のうち、竹パウダートイレについて御答弁申し上げます。 まず、防災用に備蓄するトイレの数とその根拠についてですが、平成26年3月に徳島県が策定した南海トラフ地震等に対応した備蓄方針では、阿南市の簡易トイレの備蓄目標を247基としており、内閣府の避難所におけるトイレの確保・管理ガイドラインにおいては、災害発生当初は避難者約50人当たり1基を目安として確保することが望ましいとされていることから、本市では、現在、防災用の簡易トイレを避難所に指定している公民館や小中学校等に480基、マンホールトイレを各公民館に1基ずつ、合計494基備蓄しております。 次に、竹パウダートイレを防災用トイレとして備蓄してはどうかについてですが、昨年、阿南工業高校の生徒とNPO法人竹林再生会議とが共同開発した竹パウダーを利用したバイオトイレが、第15回高校生技術・アイデアコンテスト全国大会において最優秀賞に選ばれ、放置竹林の対策と災害時のトイレ問題をともに解決に導く斬新な発想が高く評価されました。 この竹パウダートイレは、竹の多孔質による消臭効果でふん尿のにおいを軽減し、微生物の発酵による分解効果で水を使用しないトイレとして期待されており、災害時の避難所になっている阿南工業高校内で備蓄されています。現在は、竹林再生会議が商品化を目指していると伺っておりますことから、市といたしましても、商品化が実現されましたら、防災用トイレとしての利用等を検討するとともに、自主防災組織への普及啓発にも努めてまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(住友進一議員) 細川環境管理部長。   〔細川環境管理部長登壇〕 ◎環境管理部長(細川博史) ごみの飛散防止、分別指導について、順次御答弁申し上げます。 まず、分別指導の業務実績でございますが、4月からの指導の状況といたしましては、2班体制で、4月は20日間、5月は21日間で、指導回数は1日平均40件となっております。現場に行った際には、適正に分別できているかの確認及び指導、あわせて分別指導に加え、過去の議会での御指摘を受けて、飛散防止の指導説明など、周知啓発の強化を行っております。 次に、分別、飛散防止の市民への指導説明について、どのような方法をとっているかについてでございますが、分別指導の場合、巡回中に未分別ごみがあるときは、在宅者に対しては個別に口頭による指導説明をしております。不在の場合におきましては、不適切に出されているごみ袋に警告シールを張り、分別ガイドブック、チラシ等に附箋で表示して、ポストに投函しております。 飛散防止の市民への指導説明につきましても、巡回中に飛散したごみがあり、在宅の場合は個別に口頭による説明をしております。留守中である場合は、現場を清掃後、新しいごみ袋に飛散したごみを入れ、警告シールにコメントを書き込んで張り、もとの場所に戻し、注意喚起をしております。集積所等で飛散したごみも同様に、新しいごみ袋に入れて収集しております。 特に、風の通り道など飛散しやすい場所につきましては、住民の方々にできるだけごみ袋の中の空気を抜いて出すことや、ごみ袋を結び合わせて風で飛びにくくするなど、飛散防止の注意をお願いしているところでございます。 また、ごみの出し方のマナーとして、収集日当日の朝8時直前に決められた場所に出していただくようにお願いもしております。 収集運転中におきまして、国道や県道、用水等に飛散したごみがあれば、できる限り収集を行っております。 次に、分別教室の開催を市民に積極的に呼びかけ、啓発していく考えはないかについてでございますが、従来より、出張家庭ごみ分別教室を各種団体や協議会、小中学校等の依頼により実施しておりますが、今後、市民の方々に飛散防止について意識向上が図れるよう、案内文等を配布し、より積極的な周知啓発に取り組んでまいりたいと思います。 最後に、指導員の巡回車に環境パトロール車のような表示をしてはどうかとの御質問でございますが、市内巡回中のパトロール車には、市民の誰が見ても一目でわかるような表示をして、家庭ごみの出し方、マナーやモラルの向上につなげてまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(住友進一議員) 松田産業部長。   〔松田産業部長登壇〕 ◎産業部長(松田裕二) 産業部に関する御質問に御答弁申し上げます。 宝の山推進事業の成果を公開する機会を設ける考えについての御質問に御答弁申し上げます。 本市では、タケノコ生産の拡大と竹材の有効活用を図るため、宝の山推進事業を行っております。本事業の実施により、竹繊維を使った高級和紙である竹紙や、肥料、簡易トイレの脱臭分解剤として活用できる竹パウダーなど多くの成果が生まれており、竹の有効活用における先進事例となっております。 市内のタケノコ生産者や放置竹林再生活動を行っている団体、竹の有効活用を考えている方、竹林所有者等、この成果を御活用いただくことは、宝の山推進事業を今後、さらに推進するためにも重要なことであり、御提案いただきました本事業実施による成果を展示、周知等により公開していくことは、竹資源の活用にとって非常に有効であると認識しております。 今後、この事業成果を広めるため、あらゆる機会を捉え、周知、公開してまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(住友進一議員) 桑村教育部長。   〔桑村教育部長登壇〕 ◎教育部長(桑村申一郎) 防災行政及び教育行政についての御質問について、順次御答弁申し上げます。 まず、橘公民館の移転について御質問がございました。 議員の御指摘では、橘公民館は堤防の外に位置しているとのことでございますが、国道から見える公民館横の堤防につきましては旧の堤防であり、現在の堤防は湾岸線に沿って設置されております。この堤防は、今後、発生が懸念されております南海トラフ巨大地震による津波高までは想定されていないものの、チリ津波高に対応したものとなっております。こうしたことから、橘公民館の近くにお住まいの方々にとっては、歩いていける場所にある憩いの場として、あるいは大雨等による避難所としての役割を担っております。逆に、橘公民館を遠くの高台にまで移転するということになりますと、近隣住民の方々に不便を来すこともあり得ます。 現在のところ、津波発生時の指定緊急避難場所といたしましては、橘地区防災公園、橘小学校、橘こどもセンター2階などが指定されておりますことを考え合わせますと、津波発生時の緊急避難場所としての機能と公民館としての機能を切り離して御理解いただければと思います。現に地域住民の方々からの強い要望を受けて、現在、橘公民館にエレベーターを設置する工事を進めておりますことも、どうか御理解賜りたいと存じます。 続きまして、放課後児童クラブの新設に苦慮している校区について、放課後子ども教室に取り組んではどうかとの御質問がございました。 放課後子ども教室、放課後児童クラブ、ともに放課後の子供の安心・安全な居場所を提供するという点では趣旨を同じくしておりますが、放課後子ども教室は、地域の大人を指導者として、学習や体験活動等を通じて地域の方々との交流を支援し、豊かな人間性を育むことを目的としております。 一方、放課後児童クラブは、保護者が労働等により昼間家庭にいない児童に対して生活の場を提供するという就労支援を目的としていることから、事業の実施に当たりましては、年間の活動日数や1日の活動時間等運営内容にも大きな違いがございます。 また、本市におきましては、現在のところ、小学校の空き教室がないことや運営スタッフ及び指導者確保の条件をクリアできていないことなどから、放課後子ども教室を実施しておりませんが、放課後児童クラブを初め阿南市子ども会連合会活動並びに阿南市人権ふれあい子ども会活動などを通じて、子供たちが地域社会の中で育まれる環境づくりを推進しているところでございます。 今後におきましては、放課後子ども教室の開設の要望を把握するとともに、放課後子ども教室と放課後児童クラブの一体的な取り組みなど、開設場所の確保を含めた課題に向け、総合教育会議の協議結果に基づくプロジェクトチームの中で検討してまいりたいと考えております。 続きまして、学校給食の取り組みについて3点御質問がございました。 まず、1点目の学校給食の地元食材の利用状況でございますが、平成29年度における地元阿南市産の食材といたしましては、米、タケノコ、生シイタケ、チンゲンサイ、キュウリなどの農産物と地元産の魚のハモの利用実績がございます。 品目、利用回数につきましては、米、タケノコ、生シイタケは、購入契約の仕様書において地元阿南市産と指定しており、その利用回数は、米は1週間に4回、タケノコは年間に43回、生シイタケは年間に25回でございます。また、ハモの利用回数は年間1回でございます。その他の野菜につきましては、購入の仕様を国内産という条件で発注しているため、地元食材の利用状況は把握できていないのが実情でございます。 次に、3点目の献立の分割及びより多くの食材を利用できないかとの御質問にお答えいたします。 現在、阿南市内の学校給食は統一献立としており、献立、給食数、食材の数量を決定の上、発注から支払い等の業務を一括して行うことにより、効率化及び経費の節減ができると考えております。 また、現状では、一括購入した場合に比べて食材の調達価格が上昇するおそれがあること、人員の増員が必要となること、1つの給食センター内で献立を分割した場合、調理施設や調理業務体系の見直しが必要となることなどが懸念されます。これらのことから、献立を分割することは、現段階では困難であると考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、3点目の学校給食が地元農業の振興へつながるように考えられないかとの御質問にお答えいたします。 学校給食は、児童・生徒等の心身の健全な発達に資するものであり、かつ児童・生徒等の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであると思います。あわせて、地元の食材等を使用していくことを通して農業振興につなげていくことも大切であると認識しております。こうした趣旨から、議員の御意見は今後の参考とさせていただきたいと存じます。 以上、御答弁とさせていただきます。 ○議長(住友進一議員) 20番 佐々木議員。   〔佐々木議員登壇〕 ◆20番(佐々木志滿子議員) それぞれ御答弁いただきまして、ありがとうございます。 質問ばかりが頭にありまして、ついエレベーターのお礼を忘れておりました。町民の気持ちを酌んで設置していただいて、敬老会までに間に合うということで、みんな大変喜んでおります。ありがとうございます。 その答弁をいただいた中で、巡回車の表示をするということで、いつからするのかをお聞きしたいと思います。 あと、竹の紙なんですが、市長はよくはがきとか使われますので、今後、支援学校でこれが製作されて、例えば、バザーなどで売られるようになると思います。そのときには、ぜひまた買っていただいて、トップセールスとして使っていただけたらと思いますので、もし関心がおありでしたら、御答弁いただけたらと思います。よろしくお願いします。 虐待というのは、ニュースのたびに私もテレビを消したりしてしまうんです。ですから、発見されて、加害者を責めてもこれは減らないと思います。ですから、発見してそれを救い出すとか、よくしていくことや、もちろん切り離したりする等の方法はあると思いますが、相談者が相談できて、いい方向に向かっていく体制を阿南市がつくっていると聞きまして、それが進んでいるのでよかったなと思うところです。悩んでいることを一人で抱え込まずに、気軽に相談する、また、保護者あるいは大人が子供を一時的に預けたりする方法があることをもっと知って、市に相談したらいいと思いますので、このケーブルテレビを見ている人で心当たりのある人はぜひ市にまた相談してください。 あと、セクシュアルハラスメントについてですが、職員人権問題研修がされたと、ハラスメントについて平成29年に研修がされたと、また、平成30年度はセクハラの研修に取り組んでいくということで、セクハラって本当に言いにくいんです。言うとそんなことと言われたり、理解されなかったりする。 私が声をかけたんですが、昨年出会ったある女性から、女性の問題とかで何かあったら気軽に言ってくださいと言ったら、いや、こんなこと言うとどうかな、ちょっと悩んでいるのだけどと言いながら、おずおずと職場でのセクハラについて話してくれました。彼女は、それがセクハラか、相手の男性のコミュニケーションかがわからないんです。でも、すごく嫌だと、悩んでいる。でも、セクハラと言えない。言いたいけれど、誰に言っていいのかわからない。それは、割と大きな企業です。それで、そういう窓口が必ずあると思うのでと私は説明しました。あなたがとても困っていることというのはわかります。それは困って当たり前ですよと私は声をかけました。結果として、ああ、これで聞いてもらえてよかった、こんなこと今まで誰にも言えなかったと言っていました。そういうことがきちんと言い合える、訴えたほうが嫌な目で、白い目で見られる、非難される、そんな世の中は変えていきたいと思います。 #Me Too #With You、私も女性として頑張っていきますので、悩んでいる方がおいでましたら、声をかけてください。一緒に#With You、戦っていきましょう。 公民館の移転につきましては、長い目でまた取り組んでいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 あと、竹パウダートイレも少し進展するお答えをいただきました。今計算しますと、1つの避難所に10基のトイレなんです。それで、ベンリー袋というのが300と、ですから1基のトイレには30しか袋がないんです。今の状態では1基の段ボールトイレで30回うんこかおしっこをしたらもう終わりなんです。ですから、これに竹パウダーを中に入れたりすると、ずっと使えることになります。処理も安全です。 以上、阿南市からいろいろ新しい取り組み、新しいビジネスチャンスが生まれて、阿南市には宝の山がありますので、これが阿南市の本当の宝になって、ますます発展していきますことを願いまして、全ての質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(住友進一議員) 細川環境管理部長。   〔細川環境管理部長登壇〕 ◎環境管理部長(細川博史) 分別指導巡回車への表示はいつからするのかという御質問でございます。分別マナーの向上につながる有効な御提言でありますので、直ちに表示内容の検討に取りかかり、分別指導巡回車へ表示し、ごみの分別及び飛散防止等について、市民の意識向上と啓発に一層努めてまいります。 以上、御答弁といたします。 ○議長(住友進一議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 佐々木議員の再問にお答え申し上げます。 特に支援学校の生徒さんが一生懸命つくられました作品につきましては、私も現物等を改めて拝見しまして、活用策を考えていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(住友進一議員) 以上で通告による一般質問は終わりました。 これにて市政に対する一般質問を終結いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(住友進一議員) 日程第2 承認第1号から承認第3号及び第1号議案から第10号議案の計13件を一括して議題といたします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各件は、お手元に配付の議案付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 次に、今期定例会において本日までに受理した請願は1件であります。 請願につきましては、お手元に配付いたしました請願文書表のとおり、総務委員会に付託いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(住友進一議員) 日程第3 第11号議案 農業委員会委員の任命についてから第29号議案 農業委員会委員の任命についてまで、以上の19件を一括して議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) お疲れのところ、申しわけございませんが、追加提案の提案理由を御説明申し上げます。 第11号議案から第29号議案までの農業委員会委員の任命に係る議案19件につきまして、提案理由の御説明をさせていただきます。 新たな農業委員会制度への移行に伴う阿南市農業委員会の体制でございますが、農業委員会等に関する法律の一部改正が平成28年4月1日に施行され、農業委員会委員の選出方法が、選挙と選任により選出する方法から、市長が議会の同意を得て任命する方法に改められました。 このことに伴い、農業委員会等に関する法律第9条の規定に基づき、本年1月4日から2月2日までの30日間、農業委員会委員候補者の募集を行った結果、定数19名に対し31名の推薦及び応募がありました。 農業委員会委員の任命過程の公正性及び透明性を確保するため、阿南市農業委員選考委員会を設置し、審議を行い、19名の農業委員会委員候補者を選考いたしましたので、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定に基づき、議会の同意をお願いするものでございます。 19名の方々の氏名等を申し上げます。 第11号議案、椿町、久米寛治氏、第12号議案、福井町、南部智美氏、第13号議案、橘町、岡部 元氏、第14号議案、新野町、幸田敏詮氏、第15号議案、新野町、中村育美氏、第16号議案、山口町、久米 博氏、第17号議案、内原町、森 敏彦氏、第18号議案、津乃峰町、吉岡陽子氏、第19号議案、見能林町、阪井保晴氏、第20号議案、日開野町、竹内道明氏、第21号議案、宝田町、厚田遠市氏、第22号議案、長生町、久積芳之氏、第23号議案、横見町、萩野敏則氏、第24号議案、下大野町、服部幸則氏、第25号議案、深瀬町、佐竹敏之氏、第26号議案、那賀川町、田上明信氏、第27号議案、那賀川町、井出敬子氏、第28号議案、羽ノ浦町、植田裕也氏、第29号議案、桑野町、亀井チカ氏、以上19名の方々は、地域の実情に精通し、識見にすぐれておりまして、農業委員会委員として適任者と考えておりますので、議会の同意を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 なお、現在の農業委員会委員の任期が6月18日をもって満了となることから、先議ということでお取り計らいいただきますようお願い申し上げます。 以上、提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(住友進一議員) 以上で提案理由の説明が終わりました。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております19件は、成規の手続を省略し、直ちに採決を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(住友進一議員) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決しました。 第11号議案 農業委員会委員の任命についてから第29号議案 農業委員会委員の任命についてまで、計19件を一括して採決いたします。 以上の19件を原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(住友進一議員) 御異議なしと認めます。 よって、以上の19件はいずれも原案のとおり同意されました。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 次回は25日に会議を開き、審議中の各件について委員長報告、採決を行います。御協力よろしくお願いいたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    散会 午後 0時 6分...